大地と太陽と水の記憶の結晶、「塩」の持つパワー

Release 2025.06.26 / Update 2025.06.27
なんだか最近、身体が重たい。
人の気に影響されて、自分の輪郭が曖昧になるような感覚がある。
そんな時に「塩」は、あなたの“場”と“意識”をクリアに整えるサポートになります。
調味料としてだけでなく、暮らしと魂を整える小さな結晶。
疲れている時こそ、効果てきめん。
「塩」の持つちからに目を向けて、暮らしの中に取り入れてみてはいかがでしょうか?
INDEX
塩は地球の記憶
ほんとうに必要なものは、いつも透明で、静かで、少し“しょっぱい”。
塩は、“目に見えない生命の記憶”を、形にしたもの。
この世界で最初に流れたのは、血でも涙でもなく、海でした。
海が干上がり、火と風と光が交わるとき、そこに塩が生まれる。だから塩は、地球の記憶であり、いのちの母体とも言えるのです。
食べ物の味を調えるだけでなく、空間を清め、身体を整え、心を守る。
塩は、霊的にも物質的にも、“結界”をつくる力を持っています。
塩がもつ、エレメントの統合力
塩は、4つのエレメントを内包しています。
- 水:海から生まれた源
- 火:太陽や火釜による蒸発と濃縮
- 風:水を飛ばす乾燥と空気の流れ
- 土:ミネラルや微量元素を含む“鉱物としての命”
だからこそ、塩は自然のすべてを取り込み、再統合する存在。
混乱したエネルギーを整え、乱れた心をまっすぐに戻してくれる。
塩を使うことは、五感と魂を整える“儀式”なのです。
失われゆく「本物の塩」と、奇跡の平釜製法
現代の塩の多くは、イオン交換膜法や高温の立釜・イオン窯によって、短時間で大量に作られています。
この方法では、天然ミネラルが大幅に除去され、味はとがり、波動も荒くなったただのナトリウムになります。
一方、昔ながらの「平釜製法」で作られた本物の塩は、海水を汲み上げ、火を焚いて、ゆっくりと結晶化していきます。
太陽と風、火と手仕事による調和のエネルギーが入り、塩が呼吸をするように、内なる水を抱きしめているようです。
結晶が角ばっていないのは、自然との対話があるから。
それは、“時間”と“手”と“愛”が作る、まさにいのちの塩なのです。
本物の塩の選び方
意外と見分けるのが難しい本物の天然塩。
本物の塩に出会うために、選び方の参考にしてください。
まずはラベルをよく見る
- 「海水塩」「天日塩」「平釜製法」などの表記があるか
- 「原材料:海水(国産)」とだけ書かれているのが理想
- 避けたい表記:
「再生加工塩」「食塩」「イオン交換膜法」などの記載や、「精製塩」「塩化ナトリウム 99%以上」と記載があるものは要注意
見た目・手触り・味を確かめる
- 色:うっすらクリーム色やグレーがかった自然な色味
- 粒:結晶がまばらで自然な形
- 味:舌にのせたとき、角がなく“まるみ”や“うま味”を感じるか
信頼できる塩の作り手を知ることも大切
地域の小さな塩工房や、伝統的な製法を守っている生産者を調べてみるのもおすすめ。
魂で選んでみる(上級者向け)
直感で「この塩、きれい」と感じたなら、それも大切なサイン。
手に取ったとき、「“守られている”ような感じがする」などの感覚を大切に。
Euphorbiaが出会った、おすすめの塩
海の精 あらしお(伊豆大島)
【こんなときに】
毎日の料理に、安心できる“芯”を持たせたいとき
【なぜおすすめ?】
まろやかでどんな料理にも馴染む“暮らしの守り神”。気を整える定番塩。
丹後 絹塩(京都)
【こんなときに】
心が繊細に波立っているとき
【なぜおすすめ?】
絹のように舌の上で溶ける繊細な粒子。やさしさと芯のある塩。
粟国の塩(沖縄・粟国島)
【こんなときに】
心身に力を取り戻したいとき
【なぜおすすめ?】
濃厚な塩味と高ミネラル。魂のエンジンを再点火するような力強さ。
珊瑚のあら塩(沖縄)
【こんなときに】
心が傷ついているとき
【なぜおすすめ?】
海と母性の優しさが宿るような包み込む波動。女性性のバランスにも◎。
塩は、沈黙のやさしさ
塩は何も言わない。だけど、そっと見守ってくれている。
あなたの体の中にも、心の中にも、小さな塩の結晶がひとつずつ、光っているのです。
涙と汗に宿るのは、塩の記憶。
祈りや言霊を支えるのも、塩の力。
魂がぐらつくとき、何よりも頼りになるのが、この小さな結晶です。
“清める”とは、否定することではない。それは、ほんとうの自分に戻るということ。
塩は、いつでもその帰り道を照らしてくれています。
さいごに
松・竹・梅、そして塩。
この日本という大地が、命のために編み出してきた「静かな叡智」たち。
これらの記憶は、わたしたちの暮らしのリズムにそっと寄り添って、やさしい光を届けてくれます。