Euphorbia(ユーフォルビア) 自然とともに生きる “ユーフォルビア”

涙が出ない、息苦しい… 思いを吐き出せないとき、肺が泣いている?悲しみと肺の関係【からだはこころのサイン #03】

Release 2025.11.11 / Update 2025.11.21

「なんだか息が浅い気がする」
「泣きたいのに涙が出ない」
「ため息ばかり出てしまう」

そんな日が続くとき、もしかしたら肺があなたの代わりに悲しみを抱えているのかもしれません。

悲しみは、心の奥に静かに沈む感情です。
けれど、涙として流せないとき、体は呼吸を通してその想いを外へ出そうとします

肺は、悲しみを“息”として表現する臓器。

この記事では「肺と悲しみ」の関係を、東洋医学と心のつながりからひもときながら、日常でできる小さなセルフケアと、呼吸の大切さについてお伝えします。

ここにある言葉が、あなたの息を少しでも深く、やさしくしてくれますように。

肺は「悲しみ」を受けとめる臓器(東洋医学の視点から)

東洋医学では、肺は 「気の出入り口」 とされています。

息を吸うことで「生きる力(気)」を取り込み、吐くことで「不要なもの(悲しみや執着)」を手放す。

つまり肺は、命の循環をつくる臓器
悲しみはこの循環を止めてしまう感情です。

誰かとの別れ、叶わなかった夢、我慢してきた涙。
それらを心の奥にしまいこんでしまうと、呼吸が浅くなり、肺の“気”が滞ります。

そのとき体は、「咳」「喉のつかえ」「息苦しさ」「風邪を繰り返す」といった形でサインを出します。

それは体が小さな声でこう伝えている証です。

「もう、がんばって平気なふりをしなくていいよ」
「泣いてもいいんだよ」

悲しみを吐き出すことは、弱さではなく、命の流れを取り戻す行為なのです。

実際にこんなサイン、出ていませんか?

  • 息を深く吸おうとしても胸が苦しい
  • 咳や喉の違和感が長く続く
  • 風邪を繰り返す
  • 涙をこらえることが多い
  • ふとした瞬間に虚しさが押し寄せる

これらは単なる体の不調ではなく、「悲しみが出口を探しているサイン」 です。

肺は、あなたの中に溜まった“未完の涙”を抱きしめ、「そろそろ外に出してあげよう」と静かに語りかけているのかもしれません。

悲しみは、あなたが「愛していた証」

悲しみは、本当は愛のかたちです。
どうでもいいものには、人は悲しみを感じません。

大切だったからこそ、失ったときに心が痛む。
愛していたからこそ、形を変えた現実に涙が出る。

つまり悲しみは、「愛があった証」 なのです。

けれど私たちは、「泣いてはいけない」「もう終わったこと」と自分に言い聞かせて、その感情を奥に押し込めてしまうことがあります。

すると肺は、未消化の愛を抱えたまま働き続け、やがて呼吸が浅くなって、心まで詰まってしまうのです。

悲しみを感じることは、過去に戻ることではありません。

それは、愛をもう一度、命に還すこと。

泣くこと、息を吐くことは、心の再生を意味しています。

呼吸は、魂とからだをつなぐ道

呼吸は、私たちの存在を支えるいのちのリズム。

古代の言葉では、「息」と「魂」は同じものを意味していました。
ラテン語の spiritus(スピリトゥス)「息」も「魂」も同じ意味

呼吸は、見えない世界(魂)と見える世界(体)をつなぐ架け橋 なのです。

息を吸うことは「宇宙から生命を受け取ること」。
息を吐くことは「その生命を世界に返すこと」。

呼吸が整うと、心が静まり、魂が安定します。
逆に呼吸が浅いと、思考が乱れ、未来や過去に引きずられやすくなります。

だからこそ、呼吸は「今ここに生きる」ための最も自然な瞑想になるのです。

科学が伝える、呼吸のちから

古くから、いのちの道として語られてきた呼吸。
今では科学の分野でも、その大切さが次々に証明されています。

1. 自律神経のバランスを整える

深い呼吸をすると、副交感神経が優位になり、体が「安心モード」に入ります。

実際にハーバード大学の研究では、ゆっくりとした呼吸がストレスホルモン(コルチゾール)を減らし、脳の緊張を和らげることが確認されています。

呼吸は、薬を使わずに心を落ち着かせる、体に備わった“自然の鎮静法”なのです。

2. 炎症を抑え、免疫を整える

スタンフォード大学の研究では、呼吸瞑想を続けることで炎症性サイトカイン(IL-6など)を減少させ、免疫の働きを整えることが分かっています。

悲しみやストレスで呼吸が浅くなると免疫が落ちやすいのは、科学的にも裏づけられているのです。

3. 脳のリズムを穏やかにする

呼吸のリズムは、脳波のリズムと深く関係しています。
ゆったりとした呼吸はアルファ波を増やし、前頭前野を静め、思考のノイズを減らします。

「呼吸が整うと心が静まる」という感覚は、実際に脳の働きが変化している証拠なのです。

4. 幸せホルモンを増やす

一定のリズムで呼吸を続けると、脳内のセロトニンが分泌されます。
セロトニンは「安心」や「満たされた感覚」を生み出すホルモン。

呼吸は、安心を生み出す生理的スイッチでもあるのです。

呼吸は心を癒し、体を整え、魂をつなぐ。

古代の叡智と現代の科学が、同じことを語り始めています。
ひと息のなかに、安心と再生の可能性が眠っているのです。

今日からやってみよう!呼吸法の実践

誰でも日常で取り入れやすい、静かな呼吸瞑想を紹介します。
ポイントは、完璧にやろうとしないこと・感覚を味わうこと

1. 4-7-8 呼吸法(神経を落ち着かせる)

鼻から4秒かけて吸い、息を7秒止めます(胸の奥に光を溜めるようなイメージで)。
そして、口から8秒かけてゆっくり吐きます。

たったこれだけの呼吸でも、心拍数が落ち着き、肺がやわらかく広がり、静けさの波が全身にゆるやかに広がっていきます。

この「4-7-8呼吸法」は、アメリカの統合医療専門家 アンドルー・ワイル医師 によって広まりました。
医学的にも、ゆっくりとした呼吸を続けることで、交感神経(緊張モード)から副交感神経(リラックスモード)へ切り替わることが確認されています。

いくつかの研究では、この呼吸を行うことで心拍変動(HRV)の安定や血圧の低下、睡眠の質の向上などの効果が示されています。

朝の静けさの中や、眠る前のベッドの上で、3〜5回ゆっくりとこのリズムを繰り返してみてください。

呼吸が整うと、思考も自然と静まります。
息とともに“いま、この瞬間”に心が戻ってくるのを感じられるでしょう。

2. ハート呼吸(悲しみを癒す)

胸にそっと手をあてて、ハートの鼓動を感じながら呼吸をします。

息を吸うたびに「愛」を胸に取り込み、吐くたびに「悲しみ」や「緊張」を外へと手放すイメージをしてみましょう。

吐く息が長いほど、肺は悲しみを手放し、心は穏やかになります。

涙がこぼれることもあるかもしれません。
それは、悲しみが光に変わる瞬間

頑張ってこらえた気持ちが、ようやく空へと溶けていく合図です。

3. 自然とつながる呼吸(“Being”の呼吸)

窓を開けて、外の風を感じながら呼吸してみましょう。

風と自分の息を重ねるようにして、「吸う」=風を迎え入れる。「吐く」=風に還す。

そんなふうに呼吸していると、わたしと世界が本当はひとつにつながっていることを、ふと感じられるかもしれません。

自然とつながった呼吸は、私たちの体の奥に眠る「いのちのリズム」を呼び覚まします。
それは、静かで力強い、存在としての呼吸。

この呼吸を続けるほどに心は軽くなり、「ただ在る」ことの心地よさが全身に広がっていくでしょう。

悲しみを癒す、日々のセルフケア

1. 白い食材で肺をうるおす

東洋医学では、肺を助ける色は白。

大根、れんこん、長ねぎ、梨、白きくらげなどを食卓に取り入れてみましょう。
れんこんのすりおろしスープや、梨のコンポートは、乾いた呼吸をしっとりと癒します。

2. 香りで呼吸を導く

ユーカリ、フランキンセンス、ベルガモットの香りは、呼吸を広げ、悲しみをやさしくゆるめてくれます。

寝る前に胸のあたりに手をあてて香りを吸い込むと、心が静まり、深い眠りへと導かれます。

3. 手のひらを胸にあてて「ありがとう」と言う

感情を癒す最もシンプルな方法です。

胸に手をあてて、「これまで頑張ってきた私の肺、ありがとう」と声に出してみてください。
悲しみを抱えた自分を責めずに労ることが、いちばんの薬になります。

サプリメントと自然療法で肺をサポートする

ビタミンC

心身にストレスがかかると、体の中ではビタミンCが急速に消耗します。
この栄養素は肺の粘膜や血管を守り、免疫細胞の働きを整える役割があります。

レモンやオレンジなどの柑橘類、ローズヒップティー、ブロッコリーなど、日常の食卓で少し意識してみましょう。

深く息を吸い込めないとき、温かいローズヒップティーを飲むと、胸の奥が少しやわらぐかもしれません。

亜鉛(Zn)

亜鉛は、傷ついた粘膜を修復し、免疫細胞の再生を助けるミネラルです。

風邪をひきやすい時期や、疲れがたまっているときに不足しやすく、牡蠣・レバー・ナッツなどに多く含まれています。

「最近、味がしない」「においを感じにくい」ときは、亜鉛不足のサインでもあります。

セレン(Se)

セレンは体内で“抗酸化酵素”を働かせ、細胞を酸化ストレス(錆びつき)から守るミネラルです。

悲しみや不安が長く続くと、呼吸のリズムが乱れ、活性酸素が増えやすくなります。

セレンはそんな「心の疲労」を受け止め、静かに細胞を癒してくれるような存在。
魚介類・卵・ブラジルナッツなどに多く含まれています。

ハーブティーを取り入れる

マシュマロウの根は、古くから「喉の薬草」として使われ、乾いた粘膜をうるおし、咳をやわらげる働きがあります。

エルダーフラワーは、風邪の初期症状をやわらげ、免疫をサポートします。

タイムは殺菌・抗ウイルス作用を持ち、呼吸器系全体のバランスを整えます。

ハーブティーとしてブレンドすれば、香りとともに呼吸が深くなるのを感じられるでしょう。

※サプリメントを取り入れるときの心がけ
サプリメントは「悲しみを消す薬」ではなく、あなたの安心を静かに支える仲間のようなものです。飲み合わせや体質によって合う・合わないもあります。もし病気の治療中や薬を服用している場合は、必ず医師や専門家に相談してから取り入れてください。

そして、サプリメントだけではなく、日々の食事・呼吸・睡眠・心の安らぎといった生活の循環そのものを整えることが、肺の「のびのびとした呼吸」を取り戻すいちばんの近道です。

おわりに

悲しみを感じるのは、弱さではありません。
それは、あなたが誰かを愛してきた証です。

泣けなかった涙も、こらえた息も、ちゃんとあなたの中で生きていました。

そして今、その悲しみが「もう出ても大丈夫」と言っているのです。

ゆっくりと息を吐いてみてください。
吸う息とともに、新しい光があなたの中に満ちていきます。

悲しみを手放すたびに、呼吸はやさしさへと変わっていく
そして、やさしさは、あなたを本来の自分へと還してくれます


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